Excelで大量のデータを扱っていると、「売上が高い順に並べたい」「日付順に並べたい」と感じることはありませんか?
そんなときに便利なのが「並べ替え」機能!
小売店の現場では、商品リストを価格順に並べたり、売上実績を日付順に整理したりといった場面でよく使います。
たとえば「売上ランキング表」を売上金額の高い順に並べ替えたり、「在庫一覧」を在庫数が少ない順に整理したりするだけで、発注や棚割の判断がぐっとスムーズになります。
この記事では、初心者にもわかりやすく「並べ替え」機能の使い方と実務での活用法を紹介します。
📌 この記事でわかること
・Excelの並べ替え機能の使い方
・昇順/降順の違いと使い分け
・実務で使える並べ替えの具体例
・並べ替え時の注意点と対処法
・複数条件で並べ替える方法
🔶 並べ替えとは?
並べ替え(ソート)は、Excelで特定の列を基準にしてデータの順番を並び替える機能です。
- 昇順(例:1 → 10、A → Z、古い日付 → 新しい日付)
- 降順(例:10 → 1、Z → A、新しい日付 → 古い日付)
一覧表やデータ集計など、さまざまな場面で使える基本の機能です。

🔶 並べ替えの手順(基本)
① 並べ替えたい表内のセルを選択

② 「データ」タブ →「昇順(A→Z)」または「降順(Z→A)」をクリック

たとえば、店舗の「在庫一覧」表で「在庫数」の列を降順に並べ替えると、在庫が多い商品から順に表示できます。在庫が多すぎる商品は在庫調整や値下げ対象としてすぐに見つけられるので、業務効率が上がります。
注意書き文が出た場合

並び替えの前に、という注意書き文が出る場合があります。
これは、「隣のセルも一緒に並び替えますか?」という質問です。
今回の場合だと「売上の部分しか選択されていないが、隣の日付も一緒に並び替えますか?」ということです。

「選択範囲を拡張する」を選ぶと隣の日付も並び替えされますが、「現在選択されている範囲を並び替える」を選ぶと売上のみ並び替えられ、日付は変わりません。

🔶 実務での活用例
活用シーン | 並べ替え対象 | 並び順 |
---|---|---|
売上データ集計 | 金額 | 降順(高い順) → 売れ筋商品がすぐにわかる |
在庫一覧表 | 在庫数 | 昇順(五十音順) → 発注優先商品を抽出できる |
商品分類リスト | 商品カテゴリ・名称 | 昇順(古い順) → 棚替え、陳列チェックに便利 |
並べ替えを使うと、必要な情報をすばやく見つけられ、資料の見た目も整います。
❗ 並べ替え時の注意点
問題 | 解決策 |
---|---|
表の一部しか並び替わらない | 表全体を選択してから実行する |
データの関連性が崩れる | 必ず「表形式」で並び替える |
複数条件で並べ替えたい | 並べ替えオプションで「レベルの追加」 |
並べ替えたら日付と商品名がズレた | 見出しを除いて範囲を選んだ可能性 |
📝 まとめ:並べ替えで見やすさと分析力UP!
ポイント | 内容 |
---|---|
操作方法 | データ → 並べ替え(昇順・降順) |
活用メリット | データ分析・チェックがラクに |
並べ替えの目的 | データを昇順・降順で整理 |
よく使う列 | 売上日,商品名,在庫数,カテゴリ,価格など |
活用例 | 売上順・日付順・五十音順など |
小売業での使いどころ | 売上ランキング・在庫優先リスト・商品カテゴリ順など、資料作成と判断が迅速に |
🔄 前回の復習:「コメント機能」でセルにメモを書き込もう!
前回は、チーム作業やチェックに便利な「コメント機能」の使い方を紹介しました。
🔜 次回予告:「スパークライン」でミニグラフを表示!
次回は、セル内に小さなグラフを表示できる「スパークライン」機能で、データの傾向を一目で把握する方法を解説します!
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